プロセッコカクテル(2024 Prosecco DOC monthly #7)

プロセッコの楽しみ方は自由だ。ワインであるにもかかわらず自由に創造できるのが、プロセッコの魅力の一つ。桃とスパークリングワインのカクテルとして広く知られる「ベリーニ」はプロセッコがベースであり、ヴェネツィアのハリーズ・バーで、1948 年に当時のオーナー、ジュゼッペ・チプリアーニ氏(1900- 1980)がルネッサンス期の画家、ジョヴァンニ・ベリーニの展覧会の際に創作したと言われている。

海外でのプロセッコDOC(2024 Prosecco DOC monthly #2)

海外におけるプロセッコの認知度は、日本よりはるかに高い。国内外の往来が正常化した昨年以降、日本への外国人旅行者数は大幅に回復し、コロナ前を上回るとも予想されている。日本を訪れる旅での道中、プロセッコやプロセッコカクテルの代名詞的存在「アペロールスプリッツ」でリフレッシュするという光景は容易に想像できる。

プロセッコDOCの2024年(2024 Prosecco DOC monthly #1)

世界で最も多く消費されているスパークリングワインとして、日本でもプロセッコのポジションは確かなものになろうとしている。生産地を象徴する丘陵地帯は2019年にユネスコ世界遺産に登録され、20年にはプロセッコDOCロゼの生産も承認され、21年から本格的な流通が始まった。いまやロゼスパークリングワインの中でも、プロセッコは最大規模のカテゴリーになろうとしている。

イタリアワインの品質と競争力を高めた「スーパータスカン」
マッツェ...

1435年から25代続くマッツェイ社は、スーパータスカンのレジェンドワイナリーの一角を担うワイナリー。ここで育まれる2種類のワインを試飲するセミナーが昨年12月12日、林茂氏が代表を務めるソロイタリアによって開催。東京・青山のリストランテ アクアパッツァで、同社のエクスポートマネージャー、アンナ・パクレ氏がスーパータスカンの魅力を語った。

イタリア ウンブリア州のグルナッシュの名手
Madrevite マードレヴィー...

2023年11月、イタリアのウンブリア州のワイナリー、マードレヴィーテ社は日本でのプレゼンテーション・ディナーをアンジェロコート東京にて開催。今回マードレヴィーテ社の来日はなかったが、日本におけるイタリアワインの先駆者、林茂氏(ソロイタリア代表)によるレクチャーでイベントが行われた。

シャブリマスタークラス&シャブリワインアートアワード開催
マスター...

今年7月にブルゴーニュワイン委員会は「シャブリとアートが出会うとき」と題し、マスター・オブ・ワインの大橋健一氏による、シャブリセミナーを開催。さらに多くのアーティストがシャブリをイメージする作品を競う、シャブリワインアートアワードのコンクールを開催し受賞者が表彰された。シャブリのを深く知るセミナーは非常に興味深く、その魅力を実感した。

海と山の恩恵を受けて ビオディナミを実践する
アンティカ・テヌータ・...

イタリアのアブルッツァ州キエーティを中心に、ビオディナミのワイナリーを展開するアンティーカ・テヌータ・ピエトラモーレ社。7月にオーナー夫妻が来日し、林茂氏代表のソロイタリアがプレスディナーを開催した。いまやビオディナミはワイン選びのひとつのキーワード。そこには生産者の哲学と信念が宿る。

2022年の生産量は6億3850万本
対日輸出量も過去最大の300万本に(Prose...

2022年のプロセッコDOCの生産量は6億3850万本に上った。21年度から量にして1.8%の増加、推定価値は30億ユーロを超えると伝えている。国別シェアでは米国が前年より5.8%の成長で英国を抜き、1億3400万本以上が輸入された。英国も3.5%増加の1億3000万本。2.8%増の4600万本でドイツが続き、実はフランスもプロセッコにとって4位となる輸出先。

クールクライメットで 今トレンドのワイン産地 ニューヨーク

ニューヨーク州といえば大都会のイメージが強く、ワイン造りが行われていることをご存じない方も多いだろう。しかし近年、非常に質が高く、冷涼気候由来の美しい酸とエレガントな果実感を備えたワインが生まれ、世界的に注目を集めている。サステイナブルな栽培で酸が高くアルコール度数が低いワインは、近年の食の健康志向とも相まってトレンドのスタイル。今年4月、ニューヨークワイン&グレープ財団が主催し、ニューヨークワインアンバサダーの別府岳則氏を講師にオンラインセミナーを開催。その魅力を紹介した。(text: Yoshimi Ban)

初登場から5年連続で最高評価を獲得「トルナトーレ」は南イタリア・シチリ...

ブーツの形をしたカルチョの国イタリアの、そのつま先が触れようとしている大きな島をシチリアと呼び、ここは南イタリアを代表する優良なワイン産地だ。中でも近年その名声を上げているのがエトナのワインであり、操業間もなくからワインガイドで最高評価を受けているワイナリー「トルナトーレ」だ。