2022年の生産量は6億3850万本
対日輸出量も過去最大の300万本に(Prosecco DOC monthly #3)
2022年のプロセッコDOCの生産量は6億3850万本に上った。
イタリア・ヴェネト州トレヴィーゾに本部を置くプロセッコDOCワイン保護協会は、昨年度のプロセッコDOCの生産や市場規模に関するレポートを3月3日に発表。21年度から量にして1.8%の増加、販売価値は推定で30億ユーロを超えると伝えている。
プロセッコDOC全体における輸出シェアは初めて8割を超え、81.2%に到達。国別シェアでは米国が前年より5.8%の成長で初めて英国を抜き、1億3400万本以上が輸入された。英国も3.5%増加の1億3000万本。2.8%増の4600万本でドイツが続き、実はフランスもプロセッコにとって4位となる輸出先だ。昨年は数量で19%、金額ベースでは30%という大幅な増加の背景には、シャンパーニュの価格高騰があるのは無関係ではないだろう。
同協会によると、日本への輸出量は前年から5%増えて300万本に到達したという回答を得た。
イタリア国内でのシェアは全体で18.8%。1億2000万本を消費する国内でも、スパークリングワイン市場を全国的にけん引する存在である。
昨年の収穫に関しても、今年のプロセッコ生産に量と質の両面で十分に期待を満たすと希望を述べている。今後はプロセッコDOCロゼのさらなる増産も見込まれることから、遠からず7億本に到達する日も来るのではないだろうか。
日本では3月7日~10日にかけて国内最大の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN 2023」が開催され、新型コロナ以前に戻ったような盛況を見せた。また、3月8日の国際女性デーを「MIMOSA DAY」として在日イタリア商工会議所の企画・運営によりプロセッコDOCの全国キャンペーンも開催。春の訪れとともにお花見シーズンを迎え、プロセッコおよびプロセッコ ロゼへの需要の高まりが期待されている。
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