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3年ぶりの来日イベントでファン開拓。プロセッコDOC「カクテルブック」も無料公開(Prosecco DOC monthly #1)

新型コロナを乗り越えて、世界でもっとも親しまれているスパークリングワイン「プロセッコDOC」は2023年も人びとの、日々の暮らしを彩っていくだろう。

2022年、日本におけるプロセッコ市場はコロナ下にかかわらずその規模をさらに拡大した。世界で6億2700万本を産するプロセッコDOC。日本への輸出量は21年に、コロナ下にもかかわらず4年ぶりに200万本を越えた。さらに22年の上半期は前期比35.8%増という著しい成長を見せており、円安や全面的なコスト高による社会全体の値上げ圧力の中でも、イベントに、売り場に、着実に露出の機会を増やしている。

プロセッコDOCが2022年10月24日に開催したプロセッコロゼ「Pink Party」

 

昨秋にはプロセッコDOCワイン保護協会のターニャ・バラッティン氏や複数のプロセッコ生産者も3年ぶりの来日を果たした。10月下旬にはイタリアのワイン専門誌「ガンベロロッソ」の試飲会が大規模に行なわれ、プロセッコDOCはそれに前後して「渋谷プロセッコウィーク」を展開したのが記憶に新しいところ。東急グループとの協力により、東急沿線での車内広告のほか、渋谷スクランブル交差点の大型ビジョンでの映像配信とともに、渋谷駅周辺の飲食店41店舗がプロセッコDOCを取り扱い、集中的に認知度を高めた。これは近年の中では新しい取り組みであり、プロセッコの新たなユーザー獲得への強い意欲が見て取れる。

 

10月24日には、プロセッコ DOCとガンベロロッソによるイベント「PINK PARTY」が催され、さらに29日には在日イタリア商工会議所によりトークイベント「THE PROSECCO DOC LIFESTYLE DRINKS & TALKS」が行なわれた。これらのイベントでは酒類・飲料業界関係者のほか、これまでとは異なるメディア、そしてインフルエンサーがプロセッコDOCを体験する機会となったのも、日本におけるプロセッコのファン拡大に向けた加速度が感じられる出来事だ。

また、昨年末にはプロセッコDOCによるオンラインのカクテルブック『Cocktail DOC | Creation with Prosecco DOC』が無料公開された。プロセッコはカクテルの素材としてもその魅力が世界に広まっているばかりでなく、古くは桃と合わせる「ベリーニ」など、クラシックカクテルの中にも登場する伝統的素材。そして今日では、プロセッコを使った「アペロール スプリッツ」が世界中の夕暮れをオレンジ色に染めているのも印象深い。

国内でも、新型コロナを季節性インフルエンザと同じ、感染症法上の5類への分類引き下げが検討され始めた。ポストコロナの景色が見え始めた2023年、プロセッコDOCが彩る日々に期待してみたい。

次回は海外におけるプロセッコDOCはどんな存在なのか、そしてこの2年間のプロセッコDOC最大の話題となったロゼの存在感についても伝えていく。


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