
プレミアム アルゼンチンワイン「エル・エネミーゴ」
マルベックを凌駕するカベルネ・フランの気品
国土を縦断するアンデス山脈に沿って 畑はその麓に

アルゼンチンでプレミアムワインを造る「エル・エネミーゴ」より、アンバサダーでヘッドソムリエのホアキン・ディアス氏が昨年末に来日。輸入元の北山商事はプレスセミナーを開催。当社のワインの素晴らしさと、近年さらに進化するアルゼンチンの近況を伝えた。
アルゼンチンのワイン産地の大きな特徴は、アンデス山脈の麓に沿って、国土を南北に縦断する広大な帯状のエリアに広がっていること。アルゼンチンのワイン畑に行くとどこからも雄大なアンデス山脈が望め、その美しさに圧倒される。このアンデス山脈が大平洋から来る湿気や雨雲を遮断してくれ、一方で山脈から夏は冷涼な風をもたらし、葡萄が過熟にならずエレガントな美しい酸をキープする。
新天地を求めて パタゴニアのピノ・ノワール
ウコヴァレーのカベルネ・フランに注目

地球温暖化傾向にある近年では、より涼しい気候を求めて西側の高地や南のパタゴニア、東の大平洋沿岸へもワイン産地の範囲を広げ、多様性のあるワインが生み出されている。
例えば、アルゼンチンを代表する固有品種は、みなさんもよく知る赤は芳醇なマルベック白は香り高いトロンテスであるが、近年ではシュナンブラン、ヴィオニエ、古代品種でピンクの果皮のクリオジァ、南のパタゴニアではピノ・ノワールが。さらにアルゼンチンで最大のワイン地区メンドーサのウコヴァレー一帯では、秀逸なカベルネ・フランが栽培され注目を集めている。
2008年創業。ボデガ・カテナ・サバタの土壌博士とニコラスカテナの娘との共演

さて今回来日した生産者「エル・エネミーゴ」も、近年カベルネ・フランのプレミアムワインを生む名手として高い評価を受けている。「エル・エネミーゴ」は2008年に設立。アルゼンチンワイン生産の中心地であるメンドーサにて、ボデガ・カテナ・サパタのチーフワインメーカーで土壌の専門家であるアレハンドロ・ビィヒルさんと、ニコラス・カテナの末娘で歴史家のアドリアナ・カテナさんとによって設立された。
カベルネ・フランの銘醸地グアルタジャリー。標高1400mでシスト土壌

それまでボデガ・カテナ・サパタでは広大なメンドーサ全体にフォーカスしたワイン造りを行ってきた。しかし、「エル・エネミーゴ」は、メンドーサの中でもより美しい酸が表現される冷涼で標高の高い畑で、そしてテロワールをより純粋に表現されたワインを追及しようと切望。標高1400mで、現在でもまだ200haしか葡萄が植えられていない希少な「グアルタジャリー」地区に注目。土壌と葡萄品種の相性も深く研究しカベルネ・フランを植栽した。
ビィヒルさんは「私たちの哲学は土壌にある。畑の新鮮さと個性を映し出すワインを造ることに執着心を持って、畑作業に多くの時間を費やし、その土地に存在する野生酵母でワイン造りを行ってきた」と熱く伝えた。
グアルタジャリーはシスト土壌で岩の多い土壌。「エル・エネミーゴ」では1ha当たり10,000本もの高密度で葡萄を植え、凝縮感とタンニンのなめらかさを表現。マルベックだけでなく、非常に素晴らしいカベルネ・フランが生まれるのだ。
パーカーポイント100 ジェームス・サックリング評価サイトも100ポイント

当日試飲したワインはメンドーサ州の白2種、赤3種
- エル・エネミーゴ・シュナンブラン2021 シュナン・ブラン100% 6000円
- エル・エネミーゴ・シャルドネ2021 シャルドネ100% 6000円
- エル・エネミーゴ・マルベック2020 マルベック90、カベルネ・フラン8% 6000円
- グラン・エネミーゴ・アグレロ2019 カベルネ・フラン85、マルベック15% 22000円
- グラン・エネミーゴ・グアルタジャリー2019 カベルネ・フラン85マルベック15% 33000円
②③⑤にはグアルタジャリー地区の葡萄がブレンドされている。標高の高さから生まれる美しい酸ときれいに完熟した芳醇なおいしさを感じる。特に⑤はパーカーポイント100、ジェームスサックリングの評価本でも100ポインを獲得した傑出したワイン。標高1470mのグアルタジャリーの樹齢50年のカベルネ・フランが85%占める。この高い標高の畑は豊かに紫外線を浴びるので果皮が熱く芳醇な味わい、かつPHが高いがアルコール度数が高すぎない非常にエレガントなワインだった。
醸造家で土壌の随一の研究者であるビィヒル氏は、「国際的なコンサルタントを決して入れないことを条件に少量でも、俺のワインだと誇りに思うワインを造り続けてき」という。どのワインも一本一本がアルゼンチンの自然への賛歌、そして自由な魂を感じるような素晴らしい味わいだった。
(輸入元:北山商事株式会社)

