ソーテルヌ格付け第一級シャトー
シャトー・ギロー醸造家来日
和食とのマリアージュを楽しむ

近年は辛口ワインにも注力
貴腐ワイン甘口シャトー・ギローは和食にもぴったり

プレスランチ会では、辛口2種、シャトー・ギローのセカンド1種、シャトー・ギローの2015、2009、1996のヴィンテージ違いを飲み比べ。それぞれに和食の懐石料理をマリアージュした。ソーテルヌといえば、フォアグラやブルーチーズなどとマリアージュしたり、食後酒として楽しむことが一般的とされているが、日本の調味料、特に甘味噌や酢味噌を使った和食料理と非常に相性がいいことを実感。また香り高い芳香が、日本の春野菜である蕗、ウド、タケノコ、菜の花、山椒などとも好相性で新しい味の発見を感じた。

各ワインと料理とのコメントもお伝えしよう。

①ジー・デ・ギロー2022 G de Guiraud 2022

甘口と同じ区画の平均樹齢35年の葡萄を使用した新商品の辛口ワイン。ギローで使用したオーク樽を80%、ステンレスタンク20%で約3週間の発酵、7カ月の熟成。果実本来の甘さが残るバランスの良さ、ボディ感がありながらフレッシュで繊細さも魅力。

②シャトー・ギロー・グランヴァン・セック2020

ソーヴィニヨン・ブラン70%、セミヨン30%。質が高い最高級の辛口ワインを造りたいと切望して、2020年から造り始めた。最高区画の中でも特に質の高い葡萄をセレクト。2年使用のバリックを50%使用し、果実味と樽のニュアンスが融合しバランスに優れた気品ある味わいに仕上げている。鮪のお造りとも非常によく合っていた。

③プティ・ギロー2020

甘口の最高峰シャトー・ギローのセカンドワイン。年間1万2000本生産。ギローよりも糖度を抑えフレッシュさを残したスタイルで、ほどよい酸味があるので料理との汎用性も高い。甘味噌や酢味噌を使った料理とも非常に相性がよく、ホタルイカの黄身酢味噌あえ、鯛の子の木の芽味噌などの前菜とも好相性だった。

④シャトー・ギロー2009
⑤シャトー・ギロー2015
⑥シャトー・ギロー1998

2009年は特に気候に恵まれた素晴らしい年だったという。アプリコットのアロマ、オレンジのマーマレードのニュアンス、力強くもエレガンスで深みがあり気品に満ちた味わい。残糖度は14%。2015年は酸が高めで2009年よりライトなスタイルで残糖度が12%。フレッシュで生き生きとした酸が魅力。1998年は輝きのある黄金色で、ソーテルヌの熟成したスタイルを見事に表現した感動的な味わい。イチジクやアプリコット、蜂蜜の濃密なアロマ、樽由来のサフランのようなスパイスの香りも感じられる。フレッシュな酸がいまだに残り、深みのある余韻が続く。鰆春山焼きや塩こうじで漬けた野菜焼きとよく寄り添う。

サンドリーヌさんも「ソーテルヌは年を重ねるほどに、複雑な香りが現れ味わいに深みが出てくる。今日のようにグラスワインのヴインテージ違いで、和食のコースとマリアージュする提案は斬新で、ソーテルヌのさらなる魅力を引き出してくれるだろう」と笑顔で語った。25部屋を完備したホテルもありワインツーリズムも行っているという。ぜひ訪れてみてはいかがだろう。

輸入元:大榮産業株式会社

関連記事一覧