ホテルバーテンダー日本一はThe Okura Tokyoの中野賢二氏に

6度目の挑戦で悲願の頂点

(一社)日本ホテルバーメンズ協会(東京都千代田区、小森谷弘会長。以下、HBA)は11月15日と16日、同協会のバーテンダー日本一を決める競技会「第32回H.B.A.クラシック 創作カクテルコンペティション チャンピオンシップ 2021」を名古屋東急ホテルで開催。The Okura Tokyoの中野賢二氏が総合優勝、グランプリに輝いた。

 大会は4部門で構成され、酒類・飲料をはじめとしたバーテンダーに必要な知識を問う筆記試験「ジェネラルナレッジ チャレンジ」、試飲により商品選定能力を問う「ブラインドテイスティング チャレンジ」が15日に非公開で行なわれ、通常業務の力量を問う技術審査「レギュラー・ワーク チャレンジ」とオリジナルのカクテルで競う「創作カクテルコンペティション」は公開審査として16日に行なわれた。
 中野氏は4部門のうちブラインドテイスティングを制しての総合優勝。これまでも数多くのカクテルコンペティションに出場しており、HBAクラシックは実に6回目の挑戦で悲願の頂点に立った。優勝インタビューでは、
「(チャンピオンだけが着用できる)この赤いジャケットへの思いを忘れた日は1日もなかった」
と喜びがあふれた。また、「若松さんに、オークラに40年ぶりにトロフィーが帰ってきますと報告したい」と、ホテルオークラ元料飲部長でHBA元会長、この大会の第2回優勝者である故・若松誠志に思いを寄せた。

 主にホテルのバー・ラウンジに勤めるバーテンダー1600人ほどで構成されるHBAは、2年に一度の頻度(1986年以降)で会員の頂点を決める全国大会を開催。昨年は新型コロナウイルス(Covid-19)の影響で1年の延期を余儀なくされ、3年ぶりの実現となった今大会も完全無観客での開催とした一方、YouTubeによるストリーミング配信を行ない最終競技を披露した。

今大会の入賞者。左からレギュラー・ワーク チャレンジ優勝の中根庸介氏、ジェネラルナレッジ チャレンジ優勝の岡村朗氏、総合優勝した中野氏、総合2位の名取麻子氏、最優秀技術賞の佐藤大介氏

第32回H.B.A.クラシック 創作カクテルコンペティション チャンピオンシップ

総合優勝 グランプリ 中野 賢二(The Okura Tokyo/東京支部)
総合準優勝 名取 麻子(札幌プリンスホテル/北海道支部)
総合3位 岡村 朗(Bar Cocktailbook Shinjuku/東京支部)

部門優勝
ジェネラルナレッジ チャレンジ 岡村 朗(Bar Cocktailbook Shinjuku/東京支部)
ブラインドテイスティング チャレンジ 中野 賢二(The Okura Tokyo/東京支部)
レギュラー・ワーク チャレンジ 中根 庸介(京王プラザホテル/東京支部)
最優秀技術賞 佐藤 大介(ホテルメトロポリタン/東京支部)

出場バーテンダー19名(エントリー番号順)
内田 勇二(ザ・プリンス パークタワー東京/東京支部)
野田 純平(グランドニッコー東京 台場/東京支部)
中山 陽子(ホテルグランヴィア京都/京滋奈支部)
武部 善史(ホテルグランヴィア岡山/中四国支部)
寺澤 愛里(大阪新阪急ホテル/阪神支部)
茂澄 仁(COCKTAIL WORKS 軽井沢/東海支部)
中野 賢二(The Okura Tokyo/東京支部)
岡村 朗(Bar Cocktailbook Shinjuku/東京支部)
濱口 裕次(名古屋観光ホテル/東海支部)
軒原 創(Bar & Dining One/東京支部)
大塚 慎一郎(京王プラザホテル札幌/北海道支部)
松永 勝(ロイヤルパークホテル/東京支部)
佐藤 大介(ホテルメトロポリタン/東京支部)
新堀 厚志(水戸プラザホテル/東関東支部)
中根 庸介(京王プラザホテル/東京支部)
尾辻 健一郎(ホテル日航福岡/九州支部)
竹若 信孝(grand-bar/京滋奈支部)
名取 麻子(札幌プリンスホテル/北海道支部)
長洲 徹也(帝国ホテル/東京支部)
※エントリー番号順、敬称略

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