桜色のスパークリングで明るい春を。プロセッコの“新色”「Prosecco DOC Rosé」
黒ブドウが加わって味わいに深み。食との親和性もさらに高まる
15%までの黒ブドウを用いるロゼの色調は淡いピンク色だ。プロセッコDOCがそのプレビューとして現地で開催した写真を見る限り、その濃淡は生産者によってかなり異なり、味わいの違いも楽しめそうだ。きめ細かい泡立ちはこれまで以上にエレガントで、日本の四季の移ろいを彩るにも良い存在となるだろう。その香りは、これまでのプロセッコを特徴付けたアカシアや藤などの白い花、青リンゴや柑橘、トロピカルフルーツのニュアンスに、イチゴやラズベリーなど赤い果実の香りが加わって華やかさも増している。
心地良い泡立ちとともにさわやかな酸味がフレッシュ感を高め、スパークリングワインの中でもプロセッコ特有の甘みは親しみやすさとともに味わいに奥行きとボリューム感をもたらしている。やはり黒ブドウが加わったことによる味わいの深さが白との違いを印象付けている。
残糖量による分類は、1ℓあたり0~3gのブリュット・ナチューレ、6gまでのエクストラ・ブリュット、12g未満のブリュット、12~17gのエクストラドライがカテゴライズされており、初年度の生産量は各社合わせて3000万本程度になると見込まれている。